ヤングケアラーへの新たな支援体制固まる

ヤングケアラーとは、病気や障害、精神的な問題等を抱えた家族に対し、大人がするようなケアを日常的に担当する18歳未満の子どもたちを指します。区は「ヤングケアラー・コーディネーター」を新たに配置し、支援体制を強化します。

ヤングケアラーの問題を区議会で最初に取り上げたのは令和2年の私の一般質問ですが、その時に、区が把握していたヤングケアラーの数はたった数件でした。しかし、令和4年の9月に行った区の調査では、想定していたよりも多くヤングケアラー状態の子供がいました。また、高齢・障害・子育て支援機関への調査で、「ヤングケアラーと言う言葉は知っているが事業所として特別な対応はしていない」という回答が6割を超え、ヤングケアラーを早期に把握し、関係機関が連携する必要性も明らかになりました。
区は、今後2名のヤングケアラー・コーディネーターを配置し、相談窓口となる区の関連部署(高齢や障害など)への研修や、民間団体含む支援者への助言等を担当し、オール港で支援体制強化を目指します。
私は「みなと繋がるフードパントリー」の活動でヤングケアラーのお子さんと繋がりをもった事から、何度も議会でこの問題を取り上げ、対策の必要性を指摘してきただけに、支援体制充実には期待大です。

【令和2年の第1回定例会での一般質問より抜粋】

【令和2年の第1回定例会での一般質問より抜粋】
(石渡質問要旨)
大人に変わって家族の介護や家事を担うヤソグケアラーですが、学業や自分の生活に支障が出て、権利が損なわれている場合には、支援策の充実とあわせて、支援につながらない子供や保護者を支援につなげていく必要があり改す。区は今後どうアプローチしていくのでしょうか。
(区長の回答)
区内に潜在するヤングケアラーを早期に発見し、適切な支援につなげるため、関係機関との情報共有をより密にするとともに、区民に広く周知を行い理解促進に努める。

【令和3年予算特別委員会での担当課との質疑】

(石渡質問要旨)
港区でも、具体的な支援を議論するためには、実態やその生活実情に関しての把握は不可欠です。ヤソグケアラーの実態把握の必要性についてどう考えるのでしょ
うか。
(子ども家庭支援センター所長の回答)
子どもの権利が侵害されるおそれのあるヤングケアラーの実態把握は大変重要。子ども家庭支援センターでは、小・中学校や児童館などを職員が直接訪問し、心配な家庭の情報を共有する中でヤングケアラーと思われる児童を早期に発見し、適切な支援につなげていく。

出産前後から子育てを応援するための地域作り勉強会に参加しました。

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