【神宮外苑再開発】区長も説明会開催を事業者に緊急要請!

 神宮外苑の再開発事業ですが、絵画館前のイチョウ並木の保全について、またそもそもの神宮外苑全体を大規模に変更する今回の計画の全体像について、まだまだ港区民にも都民にも情報が届いていません。私は建設常任委員として、弁護士として、これまで事業者からの情報提供の必要性や説明手法の課題につき、何度も議会で質問や提案をしてきましたし、他の議員も、再開発事業自体に厳しい意見を出しています。地元の青南小ほかの皆様から、事業者に丁寧な情報提供を要請して欲しいといった趣旨の陳情も出されました。

東京都都市整備局ホームページ「神宮外苑地区のまちづくり」より、株式会社日建設計作成/三井不動産株式会社

 これらを受けて、港区は武井区長名義で2月20日に、神宮外苑再開発事業の施工業者である三井不動産に説明会開催を要請する区長要請文を出しました。
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令和5年2月20日

神宮外苑地区第一種市街地再開発事業
代表施行者 三井不動産株式会社
代表取締役 菰田正信様

港区長 武井雅昭

神宮外苑地区第一種市街地再開発事業に係る説明会の開催について(要請)

 日頃から、港区政にご理解、ご協力を賜りありがとうこぎいます。
 神宮外苑地区第一種市街地再開発事業(以下「本事業」という。)につきましては、多くの方々から樹木伐採をはじめ、先人から継承された環境を失うことへの懸念や、事業計画
の十分な周知・公開を求める意見が表明されています。
 これまで、区は、御社に対して、周辺住民の皆様をはじめとする多くの方々の理解を得られるように、個別の問い合わせなど、機会をとらえて丁寧な説明を行うほか、事業計画
に関する積極的な情報公開や必要に応じた説明会の開催などを求めてまいりました。
 令和5年1月末に現地に仮囲いが設けられたことから、港区議会議員や港区民からも本事業について、改めて懸念や不安の声をはじめ、本事業の施行者による情報提供が不十
分との厳しいご意見が寄せられています。
 令和5年2月17日付けで、東京都知事が本事業の施行を認可したことを受け、さらに多くの声が寄せられることが見込まれます。
 つきましては、多くの方々により一層ご理解いただくため、事業計画の内容や既存樹木の保全・移植・伐採の方針、銀杏並木の根系調査の結果などについて丁寧に説明していた
だきたく、御社主体での説明会の開催を改めて要請します。
 説明会の開催に当たっては、より多くの方々に情報が行き届くように、参加対象者や開催時間などを限定しないような、運営を工夫してください。
 また、区民等から寄せられた意見などに真摯に耳を傾け、可能な限り事業計画や施設運営計画等に反映するようお願いします。

担当
港区街づくり支援部開発指導課再開発担当

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【神宮外苑再開発】区長も説明会開催を事業者に緊急要請!” に対して1件のコメントがあります。

  1. 狩野明子 より:

    一港区民としてそもそも今回の「神宮外苑再開発」の計画自体に反対です。有名な銀杏並木や100年以上守られてきた貴重な森を何故今になって再開発の名の下に破壊する必要が有るのでしょうか。都民にとってこの都心の深い緑の環境は大変貴重です。今ある樹木を一本たりとも伐採してほしくありません。一般市民にとってデメリットでしかない外苑再開発は今すぐ白紙に戻すべきです。こんな場所にホテルもテニスコートも商業施設も要りません。都民不在の開発に強く反対します。

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